みなさん今現在や過去も含めて乗ってきたバイクで、足つきが悪くなっという経験はありませんか?
- まさに今!信号待ちが怖くて…
- そーいえばあったかな、でもそれはそれで慣れたよ
- 足つきが悪いから、ローダウンシートを買ったよ
いろんな車種がある中で人一人それぞれにあったものを作り出すことはメーカーとしても難しいところです
とうぜんシートにしてもなるべく車両全体のイメージを損なわない形状に作られています
でも実際バイクを購入して、またがってみたら…
やっばーー!足届かないわ!
こんなことありましたよね
ちなみに…
と言う結果でした
細かくシートの足つきなどの記載はないのですがおそらく性能面に含まれると思います
しかし現在ではシートを加工してくれる業者があり、自分自身にあったシートに加工することもできます
初めましてNAN^2です
シート加工はバイクを乗る人によってさまざまです
過去累計70000を超える加工実績を持ち、いま現在も1年で5000ものシートを加工し続けています
その中でもアンコ加工に関しては、業界でも右に出るものはいないんじゃないかと思います
この記事は
お客の要望を第一に考え、経験と知識で最高のシートを作り上げるために日々精進している
私が詳しく解説していきます
でもいきなり注文するのは、なんだか心配ですよね…
でも大丈夫
今回の記事を読むと
カテゴリー別でベストなアンコ抜きの量がわかります
車種名もあげて解説しているので、迷っている人は参考にしてください
それではいってみましょう
バイクシートのアンコ抜きってどれだけできるの?
アンコ抜きをしたいと思っても、実際はどれだけ抜けるのかわからないはずです
『 足つきを良くしたいから、ガッツリ抜けばいいんじゃないの? 』
そう思った人もいるかもしれません
座面をただ抜くだけでは、逆に乗りにくいシートになってしまいます
シートの形状やアンコの量によって、ベストな抜き方があります
なぜそうなのか?そう感じた人は下の記事をご覧ください
カテゴリーに分けそれぞれ代表的な車両を選び、通常のアンコの厚みと抜ける量を記載しています
※アンコの厚みの数値は一般的な座位置(ほぼ中心)から計算しています
オンロード
【ネイキッド】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
HONDA CB1300SF | 6cm | 座面2cm サイド2cm |
KAWASAKI ゼファー750 | 5.5cm | 座面2cm サイド1cm |
ちなみに…
ゼファーは排気量によってシートの形状や抜ける量に違いがあることを知っていましたか?
希望する形状したい時、場合によってはアンコ盛りが必要になることもあります
※アンコを抜いて段シートにした場合、山の高さが低くて目立たない場合はアンコ盛りが必要になります
車種名 | ライダー側アンコの厚み | タンデム側アンコの厚み |
ゼファー 400 | 7.5cm | 3.5cm |
ゼファー 750 | 5.5cm | 8cm |
ゼファー 1100 | 8cm | 7.5cm |
【クラシック】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
YAMAHA SR400 | 4.5cm※樹脂ベース | 座面1.5cm〜2cm サイド2cm |
HONDA CB1100EX | 5.5cm | 座面2cm サイド2cm |
SR400はアンコの厚みが薄いので、足つきをよくする場合は座面よりサイドをしっかり抜くことをオススメします
【ネオレトロ】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
YAMAHA XSR900 | 3.5cm | 座面1cm〜1.5cm サイド2cm |
KAWASAKI Z900RS | 3.5cm | 座面1cm サイド1cm |
XSR900とZ900RSはシート高が高いのに、アンコの厚みがないなんて…
実際にアンコを抜くとこんな感じになります
XSR900は座面後方のアンコが極端に薄くなっています
なので足つきをよくする場合は座面より、シートの角を取るようにサイドをしっかり抜くことをオススメします
落ちてしまったクッション性は、ゲルやジェル素材を使用してリカバーしましょう
【ツアラー】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
KAWASAKI Ninja1000 | 7cm※後方は5cm | 座面3cm サイド2cm |
SUZUKI バンディット1200 | 5.5cm | 座面2cm〜2.5cm サイド2cm |
【スーパースポーツ】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
HONDA CBR250RR | 5.5cm | 座面2cm〜2.5cm サイド2cm |
YAMAHA YZF-R25 | 7.5cm | 座面3cm〜3.5cm サイド2cm |
2車種ともクッション性はあるアンコの厚みですが、抜ける範囲が狭いのでえぐるような抜き方になることを理解しておきましょう
抜いた後は、形状的に前傾斜がかかる恐れがあるので、足つきをよくする場合はサイドのみを抜くことをオススメします
【クルーザー】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
HONDA レブル1100 | 7.5cm | 座面3.5cm〜4cm サイド2cm |
YAMAHA ドラッグスター400 | 9cm | 座面4cm〜5cm サイド2cm |
このカテゴリーの車種に乗っている人は足つきもそうですが、なによりハンドルまでが遠く感じていませんか?
そんな時は背もたれ部分のみをアンコ盛りをして、腰やお尻の位置を変えてみましょう
アンコ盛りは、形状をさらに変えるためには重要な加工です。
アンコ盛りについて詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。
オフロード
※オフロード車は座面幅が狭いためサイドの抜きすぎには注意しましょう
基本はもとの座面幅を確保する形が望ましいです
【トレール】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
KAWASAKI スーパーシェルパ | 6cm | 座面2cm |
KAWASAKI KLX250 | 7cm | 座面3cm |
オフロード車はオンロード車と比べ座面幅が狭いことと、シートへの荷重がかかりやすいのでアンコの厚みは多めに残しましょう
【スーパーモタード】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
HONDA XR110モタード | 9.5cm | 座面5cm〜5.5cm |
YAMAHA DT50 | 7cm | 座面3cm |
【アドベンチャー】
車種 | ライダー側アンコの厚み | 最適なアンコの抜き量 |
KAWASAKI ヴェルシス250 | 6cm | 座面2cm |
SUZUKI Vストローム250 | 6cm | 座面2cm |
まとめ
みなさんアンコ抜きの事はわかったでしょうか?
抜きの量はシートベースの形状によってそれぞれ違いがあるものの
カテゴリー分けをしてみると、アンコの厚みや抜ける量はやはり近い形となりました
しかし別のカテゴリーと比較するとやはり抜ける量の差が出ることも理解できたと思います
現在、足つきに困っている人は記載の数値を参考にしてアンコ抜きの依頼を考えてみてはどうでしょうか?
また近いうちに車両購入をお考えの方も、目安となりますのでお役立てください
アンコ抜きはシートの形状を良く理解し上で加工しなければなりません
アンコ抜きについて詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。
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