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Z900RSシートをアンコ抜きして、シート高を下げたい!
でもクッション性能が…
Z900RSシートって、アンコが薄いってホントなの?
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/08/0F06C453-A804-422B-8ADA-60E7D4545538.png)
きっとあなたは、こんな心配をしているはずです。
Z900RSは、言わずとしれた人気車種。
しかし
シートに大きな問題があったのです。
【この記事では】
☑️Z900RSシートの問題を解消する方法
☑️Z900RSシートの基本スペック
☑️加工後の感想
について解説していきます。
現在、ノーマル状態で乗っている人は不満だらけではないでしょうか?
足つきの悪さと、お尻の痛さ…
シートは『高い、硬い、痛い』の残念な三拍子がそろっています。
シートを加工して、乗り心地を改善しなくてはなりません。
なぜなら
Z900RSのシートを私自身が数多く加工し続けているからです。
【この記事の執筆者】
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自己紹介と実績
☑️現役のバイクシート職人
みなさんにとって最高のシートをつくるために日々精進
☑️この道15年のキャリア
過去累計70000以上の加工実績
今現在も1年で5000ものシートを加工し続ける
☑️どんな形でもつくりだす技術
アンコ加工は業界でも右に出るものなし
NAN^2(@orenobikeseat)
結論から言うと
アンコを抜くと、足つきはよくなりますが確実にクッション性能が落ちます。
理由は
もともとのアンコが薄いことが原因です。
具体的には
シートの厚みがなく、クッション性がない。
くわえて、アンコが硬いこともクッション性能を悪くしている理由になります。
つまり
足つきを良くする場合は、クッション性能を犠牲にしなくてはならないのです。
Z900RSのシートはノーマル状態でもクッション性能が悪い。
アンコを抜くと、さらにクッション性能が落ちるので高確率でお尻が痛くなります。
でも大丈夫。
この記事を読めば、不満を解消するシートの作り方がわかります。
あとは、張替え業者に同じように依頼するだけで、快適なシートができあがります。
とても簡単です。
それではいってみましょう。
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ちょっと待ってよ!
カフェの場合はどうなるの?
そう思った人もいるはずです。
RSシートとくらべると、カフェシートは形状もアンコの厚みもちがいますが…
もちろん解説します!
安心できましたか?
それではいってみましょう。
Z900RSシートをアンコ抜き
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Z900RS
ライダー側を抜く
どれぐらい抜いたら、足つきってよくなるの?
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本来であれば、座面とサイドを2cmほど抜くのがベストです。
サイドを細くすることによって、より足つきがよくなります。
Z900RSのシートは2cm抜くと、クッション性能が悪くなり今以上にお尻が痛くなります。
では、ノーマル状態のアンコを見てみましょう。
![KAWASAKI Z900RS アンコ抜き前](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-annkonuki-before-1024x469.jpg)
当然ですが、この状態ではシートの硬さはわかりません…よね…
シートの厚みは、なんだかありそうな気もしますが…
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/06/7057C67E-801A-48D7-9743-8FADFD7F5870.png)
ホントに硬くて、お尻が痛いんだって!
ではアンコを抜いてみましょう。
![KAWASAKI Z900RS アンコ抜き後](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-annkonuki-after-001-1024x523.jpg)
ライダー側の座面とサイドを1cm抜くと、このような形状になります。
サイドも削っているので、座面幅が細くなり足つきがよくなります。
なんで1cmなの?
もっと抜けないの?
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/06/0F06C453-A804-422B-8ADA-60E7D4545538.png)
そう思った人もいるでしょう。
シートのクッション性能を維持しつつ、足つきを良くする場合は
- 座面1cm〜1.5cm
- サイド1cm
がベストなのです。
1.5cm以上抜いて座面を下げることはできますが、確実にクッション性能が落ちます。
サイドの抜き量が少なくなり、股が広がってまたがりづらくなります。
ライダー側+タンデム側を抜く
アンコ抜きをする目的は、足つきをよくするだけだはありません。
リヤ側を抜いて、段シート形状にすることもできます。
![KAWASAKI Z900RS アンコ抜き後 段シート](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-annkonuki-after-002-1024x477.jpg)
リヤ側のアンコを1cm〜1.5cm抜きをすると、このような形状になります。
アンコの厚みが薄いので、形状変更には限界があります。
残念ながらクッション性能はなくなってしまいます。
山部分を強調したい時は、シートの中央、後方の端末をアンコ盛りすることをオススメします。
Z900RS CAFE
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/09/6D865C56-24D9-40CE-8EB6-5A7D907EED9A-4.png)
じぁカフェはどうなるの?
Z900RSカフェはシート高820mmと、スタンダードのZ900RSの800mmとくらべ20mmの差があります。
この20mmの差、じつはアンコの厚みによるものなのです。
アンコの厚みを数値で見てみましょう。
車種名 | ライダー側 アンコの厚み | タンデム側 アンコの厚み |
Z900RS | 4.5cm | 2.5cm |
Z900CAFE | 6.5cm | 4.5cm |
カフェに乗っている人は、お尻の痛みより足つきが気になるのではないでしょうか?
では、カフェのノーマル状態のアンコを見てみましょう。
![KAWASAKI Z900CAFE アンコ抜き前](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900cafe-bike-seat-annkonuki-before-1024x551.jpg)
20mmの差とはいえ、やはり分厚く見えます。
先端の厚みもふくめて全体的に形状がちがうので、当然なのですが…
足つきをよくするために、アンコを抜くと
![KAWASAKI Z900CAFE アンコ抜き後](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900cafe-bike-seat-annkonuki-after-1024x519.jpg)
ライダー側の座面とサイドを2cmづつ抜いた形状です。
生地を再利用する場合は、2cmが抜ける最大値になります。
生地を張替える場合は、もっと抜けるの?
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/09/6D865C56-24D9-40CE-8EB6-5A7D907EED9A-4.png)
そう思った人もいるはずです。
アンコの厚みを考えると、最大3.5cmまでは抜くことができます。
足つきだけを優先すると、ステップの位置関係が悪くなるので気をつけましょう。
加工費
アンコ抜きの料金は業者によってちがいがあります。
なんとアンコ抜きが無料の業者もあります。
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む、む、無料!!
ライダー側のアンコ抜き、概算料金は0円〜10000円と大きな差があります。
※アンコの加工費以外に、張替え料金が発生します。
張替えをして
『こんなはずじゃなかった…』
こんな結果にはなりたくないですよね。
でも
依頼する前にわかれば問題ありません。
Z900RSシートのお尻の痛さを解消
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ゲルザブ加工
足つきもだけど、お尻が…
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/08/0F06C453-A804-422B-8ADA-60E7D4545538.png)
Z900RS乗りとしては、切っても切れない問題。
それがお尻の痛みです。
できれば足つきをよくして、クッション性能もよくしたい。
結論から言うと
プロト社が販売しているゲルザブをオススメします。
クッション性能を上げる方法としては最適です。
ゲルザブは、アンコ盛り等で使われるウレタンフォームより優れた性能を発揮します。
ゲルザブは、運転時の振動を吸収したり、シートに座った時の圧力を分散します。
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/06/7057C67E-801A-48D7-9743-8FADFD7F5870.png)
でも、生地が被っているからわからないよ!
そんなみなさんのために、生地を張り込む前の状態をお見せしましょう。
画像はゲルザブを埋め込みした加工になります。
![KAWASAKI Z900RS ゲルザブ加工](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-gelzab-up-view-1024x768.jpg)
![KAWASAKI Z900RS ゲルザブ加工](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-side-view-1024x620.jpg)
埋め込み加工をすると、ゲルザブの厚みがシート表面にでません。
ゲルザブを使用すれば、アンコを抜いた分のクッション性もあわせて回復することができます。
Z900RSシートにクッション性の向上は絶対不可欠です。
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/08/0F06C453-A804-422B-8ADA-60E7D4545538.png)
お尻が痛くてなんとかしたい…
ゲルザブの加工についてもっと知りたい
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/08/image.png)
そう思ってはいませんか?
もちろんこれだけでは終わりません。
埋め込み加工の説明や、シート別の適正サイズまでわかりやすく説明しています。
加工費
ゲルザブの埋め込み加工の料金は、業者によってちがいがあります。
ライダー側、1箇所を埋め込み加工した概算料金としては15000円前後(SSサイズの場合)になります。
※ゲルザブの加工費以外に、張替え料金が発生します。
Z900RSシートを解析
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/10/EC6257DA-A0BB-438A-80B6-A3399EC59B24-edited-1.jpeg)
シートの性能
体にもっとも接するバイクパーツとしてシートがあげられます。
シートの形状によってはその車両の性能を最大限ひき出すこともできれば、低下させてしまうこともあります
Z900RSのシートはどうなのでしょうか?
![KAWASAKI Z900RS 純正シート](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-original-bike-seat--1024x552.jpg)
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/08/image-5.png)
こう見ると、シートデザインはいいのに…
悪いところが目立つZ900RSのシートですが、見た目は十分合格点です。
車両で見ると
- デザインがいい
- エンジン音もいい
- 取り回しが軽い
- クラッチも軽い
十分な評価を得ています。
2017年の東京モーターサイクルショーで登場以来、2020年で3年連続でベストセラーになっています。
2021年も人気車種として売れ続けています。
ここであらためて、Z900RSのシートスペックを解説します。
《アンコの厚み》
ライダー側 【座面最大4.5cm】
タンデム側 【座面最大2.5cm】
《アンコの性質》
- アンコは硬めに成形されている
- ライダー側、タンデム側ともにアンコの厚みは少ない
- シートの可動域が広く、前スベリをしにくい形状になっている
- 座面幅が広めな点も、足つきの悪さに影響している
お尻の痛さはアンコが薄いことも原因ですが、気密性が高いことも硬さに大きく影響しています。
気密性とは、密閉した気体が外部に洩れない、または減圧した内部に気体が流入しない性質を言う。
Wikipedia(ウィキペディア)
あなたのお尻の痛さの原因は、シートの薄さと硬さによるものです。
シートのデザイン
ここでは、Z900RSシートの生地デザインについて解説します。
![KAWASAKI Z900RS 純正シート タックロール](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-close-up-001-764x1024.jpg)
ウェルダー(高周波の型押し)タックロールを入れてデザイン性をあげています。
糸で縫われたタックロールとはちがって、そこから水が染み込まないのがウェルダータックロールの良さです。
次は縫い目になります。
![KAWASAKI Z900RS 純正シート ダブルステッチ](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-stitch-1024x768.jpg)
サイドの切り替えラインにはダブルステッチを使って高級感を出しています。
ステッチの色を変えていることも高評価です。
最近では、ダブルステッチが使われるシートも多くなりました。
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/06/E7329501-3B1A-44F5-A533-0A0E5607FF76.png)
最後は防水処理です。
![KAWASAKI Z900RS 純正シート 防水処理](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/11/z900rs-bike-seat-stitch-waterproof-1-1024x768.jpg)
Z900RSの生地の裏側を見ると、しっかり防水処理がしてあります。
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/06/C3E41243-124E-4033-ADB5-8C17C423DA34.png)
防水ビニールじゃないの?
じつは、縫い目が入っている場合は防水ビニールより、テープの方が効果があるのです。
国内のメーカーで使用されているシートはまだまだ少ない状態です。
海外では、多くのメーカーがテープとビニールの併用をしています。
海外ではBMW、ピアジオ、モトグッチなどのシートは防水性が高いシートつくりになっています。
バイクシートの防水性は気になりませんか?
防水ビニールがシート内に入っているから大丈夫と思うのは、大きなまちがいです。
バイクシートは縫い目だけではなく、生地表面からも水は侵入します。
Z900RS 加工後の感想
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アンコ抜きやゲルザブ加工をした人たちはどう思っているのでしょうか?
これから
自分もやってみたい!
![](https://orenobikeseat.com/wp-content/uploads/2021/09/6D865C56-24D9-40CE-8EB6-5A7D907EED9A-2.png)
そう思っている人は参考にしてみてください。
- アンコを抜いて足つきはよくなったけどお尻の痛さが…
- 抜ける量は少なかったけど、思った以上に足つき性が上がった
- ゲルザブやばい!これで尻痛ともサヨナラできる!
- 今までは150kmぐらいで根を上げてた私のお尻ですが、ゲルザブ加工をしたら300kmまで耐えられるようになりました
- アンコを抜いた分クッション性が悪くなりそうだけど、そこはゲルザブでリカバー
- ゲルザブ埋め込みをしたシート、ロングツーリングが楽しみです
やはりゲルザブの効果は絶大ですね。
まとめ
バイクは乗る人によってシートの快適性は異なります。
多くの不満を感じてしまうシートも存在します。
Z900RSのシートも代表的な1つです。
メーカーが作ったシートがいいものばかりとは限りません。
自分に合った加工をして、不満を解消しましょう。
今回紹介したZ900RSシートの加工提案は以下のとおりです。
- 高い、硬い、痛いの残念な三拍子
- シートデザインの良さと性能は一致しないので、アンコ加工をオススメ
- 足つきをあげるためにはアンコ抜きが効果的だがクッション性は落ちる
- シートが硬いと感じるなら、ゲルザブ加工を試そう
- 足つきとクッション性の両方をあげるなら、アンコ抜き + ゲルザブ加工
- 加工して損はなし
シートが高く足つきがわるい車種は、『シート高800mm』のZ900RSだけではありません。
『シート高825mm』の新型カタナは、さらに足つきがわるい車種だと知っていましたか?
アンコがうすく、シート位置が高いカタナをベストな加工をしてみました。
あなたのまわりにいたら、ぜひ教えたあげてください。
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