スズキ 新型 カタナ【シート高825mm】足つき性をあげるベストなアンコ抜きは?

俺のバイク

ここ数年で、シート性能の重要さに気づく人が多くなってきました

みなさんはどうですか?

シートに不満があるのに加工を後まわしにしていませんか


車両のカスタムは進んでも、シートはまだまだという人はたくさんいます

そんな状況でメーカーが純正シートとしてつくったシートは、ホントに多くの人が乗りやすいようにつくられているのでしょうか?


『 答えはNOです 』


シートに不満を感じている人は数多くいます

なぜなら私自身がそんなシートを加工し続けているからです


初めましてNAN^2です

シート加工はバイクを乗る人によってさまざまです

過去累計70000を超える加工実績をもち、いま現在も1年で5000ものシートを加工し続けています

その中でもアンコ加工に関しては、業界でも右に出るものはいないんじゃないかと思います

この記事は

お客の要望を第一に考え、経験と知識で最高のシートを作りあげるために日々精進している

私が詳しく解説していきます


今回のシートはSUZUKI GSX-S1000S 刀(以下 新型 カタナ)

この車両に乗っている人の多くは、同じ問題をかかえています


結論から言うと

足つきをよくするにはアンコ抜きが効果的ですが、
抜き方を間違えると逆に足つきが悪いシートになってしまいます


ではどんな抜き方がベストなのか、シートの特徴も含めて解説していきます

それではいってみましょう


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新型 カタナ シート解析をする

シートの性能


体にもっとも接するバイクパーツとしてシートがあげられます

したがってシート形状によってはその車両の性能を最大限ひき出すこともでき、もちろん低下させてしまうこともあります

新型 カタナのシートはどうなのでしょうか?


新型 カタナ


シート形状を見ると、かなり薄さを感じます

フロントからリヤの高低差が少なくすることによってスタイリッシュに見えるようにしている


どうしても過去のGSX-1100 カタナと比較されてしまいますが、みなさんはどうですか?


発表前の期待に対して、いざ発売したら残念な評価が多いですね

売れない、不人気、失敗、カッコ悪い等のように悪い結果が出てしまいました

これはどうしてもカタナと言う車両のイメージやインパクトがいまだに大きいと言う理由が挙げられます

ほんとGSX-1100S カタナって名車なんですね


しかし、シートには良い部分もあれば悪い部分もあります

新型 カタナはさらに悪い部分があるのです

これを知っておくと今後のシート加工、張替えにきっと役に立つはずです

その悪い部分とは…


新型 カタナはシートの厚みなさすぎでしょ!
シート高が825mmですでに足つきがよくないことを考えたら、厚くできなかったなんて言わせないぞ


特にタンデム側は人を乗せる気がないし!!
完全に荷物置きスペースになってる!


ではホントにそうなのか表皮をはがしてアンコの形状を見てみましょう



こう見るとアンコが薄いことがわかりますね


ここで新型 カタナのシートスペックを解説します

《アンコの厚み》

ライダー側 座面【4.5cm】

タンデム側 座面【2cm】

アンコの硬さは標準的な硬さになります

硬いと感じる場合は、荷重によるアンコのつぶれでベースの硬さが伝わっているのです

座面が広いこと、サイドのエッジが角張っていることが足つきの悪さを上げている原因になっている

座面の後方にポジションをとると、前傾斜がかかる


ここではGSX-1100S刀とアンコの厚みを比べてみましょう

車種名ライダー側 アンコの厚みタンデム側 アンコの厚み
GSX-S1000S刀
(新型 カタナ)
4.5cm2cm
GSX-1100S刀
(旧型 カタナ)
8cm6cm


シートの厚みを考えると現状でのクッションでは快適性はあまり望めません

特にタンデムに関しては厚みをほぼ最小限まで下げているので人を乗せる際はお尻が痛くなることを予め伝えた方が賢明です

そうなんです


『 新型 カタナのシートは、いろいろやらかしているんです 』


みなさんが知っているあの車種のシートも、じつは絶対的にアンコ加工が必要なんです

どんな加工が必要なのか、知りたい人は下の記事をご覧ください


シートの特徴


ここではシートの細かい部分を見てみましょう



カタナのシートといえばタンク周りの大きくせりあがった形状とシート後方の3本ラインになります

後方の3本ラインは400ccにはなく、750cc、1100ccの仕様なのでイメージを崩さないために採用されたのでしょうか?
でも…


後方の3本ライン…
これはないよ…
1100はアンコに凹凸がついていて表皮と接着して形状を引き立たせてたのに、ハッキリ言って安っぽいんだよね


ちなみにGSX-1100Sのシートはこちら



残念ながらいい結果になっていませんが、これも車体全体のイメージをさげてしまう原因になっているのでしょう

あえて記載しましたが1100との違いは当然の結果だと思います


新型 カタナ アンコ抜きをする

では一体どんなアンコ抜きをすると、問題が解消するのでしょうか?

アンコ抜き


座面とサイドをバランスよく抜くことで、足つきをよくすることが目的の加工になります

ではアンコを抜いてみましょう



ライダー側の座面とサイドをそれぞれ1cmづつ抜くと、このような形状になります

サイドのエッジを削ることによって、座面幅がシャープになって足つき性が上がります


『 なんで1cmなの? 』

『 シートが高いからクッション性が悪くてもアンコを抜かないといけないでしょ! 』

そう思われた人もいるはずです

足つきをよくする場合は、座面とサイドのアンコをバランスよく抜く必要があります


クッション性をある程度、維持しつつ足つきを良くしようとすると


実際は座面1cm〜1.5cm、サイドは1cmが限界になってしまいます


体重などで差は出ますが、最低でも3cmのアンコは残すことをオススメします


もちろんそれ以上に抜いて座面を下げることはできますクッション性が落ちてしまうことと

サイドの抜きが難しくなるので股が広がってしまう可能性があります


困った時の対応策


『 足つき性は上がったけどやっぱりクッション性もなんとかならないかな… 』


落ちてしまったクッション性をあげる方法として、ゲルやジェル素材を使った加工があります

ゲルやジェル加工はアンコで使われるウレタンフォームより優れた性能を発揮します

それは振動を吸収したり、シートに座ったときの圧力を分散できることが大きなメリットになります


最近では、どの張替え業者も異素材を使用してクッション性をあげる加工を取り入れています

ゲルやジェル素材低反発や高反発のクッション材などさまざまな材料があります

しかし感じ方は人それぞれなので、確実にどれが効果があるとは言い切れませんが1つだけあげるなら…


プロトから出ているゲルザブオススメします


ゲルザブは、ゲル座布団の略で販売開始から10年以上経つロングセラー商品です

品質、性能に結果があるからいま現在も選ばれていると考えます



シートの中に内蔵できるのはこの2タイプ

シートの大きさや加工したい箇所によってサイズが変わります


加工ができる範囲内であれば、埋め込み位置を指定できます



ライダー側はもちろんそうですがタンデム側にも考える必要があります

なぜなら…


『 通常の状態で乗ると2度と乗ってくれないかもしれないからです 』


アンコの抜きすぎた状態でゲルやジェル素材の加工を行うと、荷重によってシートベースに底付きして性能を発揮できないことがあるので注意が必要です


まとめ


バイクは乗る人によってシートの快適性が異なるなか、多くの人が不満を感じてしまうシートも存在します

メーカーが作ったシートがいいものばかりとは限らないので、自分に合った加工を選択しましょう

今回取り上げた新型 カタナ、シートの加工提案は以下のとおりです


  • 足つきが悪いと感じたら迷わずアンコ抜きをする
  • シート全体のアンコは薄い
  • ライダー側のアンコの抜ける最適な数値は、座面1cm〜1.5cm、サイド1cm
  • それ以上に抜けるが、サイドが抜けないので股が広がってしまうことと、クッション性が悪くなる
  • 低下したクッション性をあげるためには、ゲルやジェル素材を使うことも選択肢の1つ
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