バイクシート張替えにピッタリな生地『厳選7種』を比較してみた

シート張替え

シート張替えをしたいけど、どんな生地がいいのかな?


こんな悩みをもっていませんか?


シート張替えにおいて、生地選びはとても重要になります。

何も考えず、安易に生地を選んでしまうと後悔することになるかもしれません。


【この記事では】

☑️バイクシートは断然『黒』

☑️張替えに使われる生地を比較

☑️黒以外の色を使って張替え


について解説していきます。


パーツの中でもシートは、比較的に大きな部類にはいります。

張替えをしたシートの見た目は大きく変わり、まわりの目をひきつけることもあるでしょう。

なぜなら

シートは生地の色や配色の仕方で、車体のイメージを『ガラリ』と変えてしまうからです。


【この記事の執筆者】

自己紹介と実績


☑️現役のバイクシート職人

みなさんのために最高のシートをつくるために日々精進

☑️この道15年のキャリア

過去累計70000以上の加工実績

今現在も1年で5000個ものシートを加工し続ける

☑️どんな形でもつくりだす技術

アンコ加工は業界でも右に出るものなし

NAN^2(@orenobikeseat)


あなたは、シート張替えで何を優先しますか?


  • 見た目
  • 機能性
  • 耐久性


できれば…全部


そう考えるのは当然です。

しかし

すべての要素を満たすことはできません。

張替えに使われる生地には、それぞれ良し悪しがあるからです。

ここが良くても、ここに問題あり…のように。


  • 見た目はキレイだがスベりやすい
  • スベりにくいが長持ちしない
  • 耐久性はあっても料金が高い


現在のバイクシートに用いられる生地では、なんらかしらの問題が生じるということです。


わかったポイント

もしも純正シートの生地が、すべての要望を満たすのであれば張替えの必要はなくなるのかもしれません。


結論から言うと

あなたが不都合に思っていることを、張替えて改善しましょう。


理由は

生地を変えるだけでも十分にシート性能を上げることができるからです。


具体的には

シートがスベるのであれば、グリップ性が高い生地を選ぶ。

見た目を派手にしたければ、柄物の生地をつかって張替えましょう。

つまり

生地の選択肢は無数にあるからです。


結果的には

要望にピッタリの生地を選べば、ほかの人と差がつくシートができあがることになります。


今回の記事では

シート張替えに使われる生地を、さまざまな視点から評価してみたいと思います。

きっと

あなたにピッタリの生地が見つかるはずです。


それではいってみましょう。


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バイクシートの色えらびなら断然『黒』なワケ

みなさんにとってバイクシートはどんなイメージですか?


いろんな形があって…色が黒で…夏場は表面が鬼のように熱くなって…


普通であれば、形や色をイメージしたのではないでしょうか。

つまり

形や色が大きな意味をもっているのです。


結論から言うと

シート張替えにおいて、生地の選択は黒色がベストです。


理由は

飽きが来ないこと。

さらには

汚れが目立たないことも大きな要因の1つになります。


黒から黒!何かつまらないよ!


そう思った人もいるはずです。

たしかに黒色の純正シートから、黒色に張替えたのだから物足りなさを感じると思います。

そこは


  • 風合い(表面の柄)
  • 使い方
  • 見せ方


さまざまな方法によって、しっかり張替えを主張することができるのです。

結果的に

黒色の生地の良さを、十分に引き出すことができます。

じつは

張替え業者があつかう生地の中で、種類が多い色は『黒』なのです。

それだけ選択肢が多いということは、細かな要望に対応できていると感じませんか?


なるほどポイント

黒色だけでも、10種類以上の生地を扱う張替え業者もあります。


バイクシートが黒色な理由は汚れが目立たないためだと知っていましたか?

車体についた汚れ…

シートにも同じように付着しているのです。

長い期間、放置してしまうと汚れは生地の奥へと入ってしまい落ちにくくなってしまいます。



シート張替えに使われる生地を比較

種類が多いことはわかったけど、何がちがうの?


そう疑問に思った人もいるでしょう。


生地のちがいは、色の濃淡や、シボとよばれる細かいシワ模様の入り方などがあります。

もちろん見た目だけではなく、機能性においても差があるのです。


今回は

『俺のバイクシート ブログ』がオススメする、7種類の生地を厳選して評価していきます。

※評価は5段階(高評価は⭐️5、低評価は⭐️1となります)


なるほどポイント

シート張替えをして、実際に使用した私自身の感想もあわせて参考にしてみてください。


評価表のみかた

【生地の特性】

見た目や特徴を説明

【生地の評価】

見た目(派手さや、生地表面の独自性)

スベりにくさ度(グリップ性があるのか)

つよさ度(どれぐらい伸びてしまうか)

長持ち度(長期間使用できるか)

オススメ度

【オススメするカテゴリ】

張替えに適しているカテゴリ

【張替え後の感想】

実際に使ってみてどうだったのか

【総合評価】


【生地パターン1】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

ディンプルと呼ばれる、比較的なだらかな凹みがある加工がされた生地。

ゴム感がありスベり止め効果もある。

【生地の評価】

見た目

4

スベりにくさ

4

つよさ

2.5

長持ち

3

【オススメするカテゴリ】

  • ネイキッド
  • ネオレトロ
  • ツアラー
  • スーパースポーツ
  • トレール
  • スーパーモタード
  • アドベンチャー

【張替え後の感想】

見た目もよく、しっかりとしたグリップ性がある生地だと思います。

しかし、夏場の暑い時期では生地が伸びやすいため、分厚いシートになると荷重によるアンコの沈み込みからサイドに乗りジワが入ってしまうことがあります。

時間と共に消えますが、長時間のライディングの後はなぜか見た目が悪くなっています。

【総合評価】

3.5


【生地パターン2】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

ノンスリップ生地の名称通り、グリップ性の高い生地。

シートにホールド感を求める場合には最適。

【生地の評価】

見た目

4

スベりにくさ

5

つよさ

2.5

長持ち

3.5

【オススメするカテゴリ】

  • クラシック
  • ネオレトロ
  • ツアラー
  • スーパースポーツ
  • トレール
  • スパーモタード
  • アドベンチャー

【張替え後の感想】

スベりにくさにおいては、かなり効果があります。

どのパンツとも相性がいい反面、レーシングパンツになるとグリップが効きすぎる感じを持ちました。

生地自体は柔らかく伸びやすいので、座りシワが入ることを許容範囲内にするかどうかが問題。

【総合評価】

4


【生地パターン3】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

一般的に張替えで使われる生地。

純正でも同じ感じのシートが多くあります。

細かくシボが入っているがツルツル感が大きい。

【生地の評価】

見た目

3

スベりにくさ

2

つよさ

1.5

長持ち

2

【オススメするカテゴリ】

  • ネイキッド
  • クラシック
  • クルーザー
  • アドベンチャー

【張替え後の感想】

バイクシートのイメージを大きく変えたくない時には良かったです。

見た目以上にスベってしまうことと、生地が伸びやすいので縫い合わせ部分の傷みを早く感じました。

安価で張替えをしたい人にはオススメです。

【総合評価】

2


【生地パターン4】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

表面がザラザラとして、程よいグリップ感のある生地

真っ黒というより、マットな感じの黒といえます。

【生地の評価】

見た目

3

スベりにくさ

3.5

つよさ

3.5

長持ち

4

【オススメするカテゴリ】

  • クラシック
  • ネオレトロ
  • ツアラー
  • クルーザー
  • トレール
  • スーパーモタード

【張替え後の感想】

純正シートでも使われているので、抵抗なく使用できます。

張替えをしたことがわかりにくいことが難点です。

他の色を使ってツートン(2色)にしたり、ステッチの色を変えることでシートの見た目も向上しました。

【総合評価】

3.5


【生地パターン5】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

テカテカした生地。

旧車などには相性がよく、シート単体でみてもキレイに見える生地。

【生地の評価】

見た目

4.5

スベりにくさ

2

つよさ

3

長持ち

3

【オススメするカテゴリ】

  • ネイキッド
  • ネオレトロ
  • クルーザー

【張替え後の感想】

シートもふくめて車体の見た目を上げたいときに有効でした。

タックロールを入れることによって、まさにカスタムシートといった仕上がりになって大満足でした。

【総合評価】

3


【生地パターン6】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

シボの入りも少ないので、スッキリした感じの生地。

シートサイズ問わず、シックな感じに仕上がることができます。

【生地の評価】

見た目

3.5

スベりにくさ

3

つよさ

4

長持ち

3.5

【オススメするカテゴリ】

  • ネイキッド
  • クラシック
  • クルーザー
  • スーパーモタード

【張替え後の感想】

控えめの黒色になるので、車体カラーが白などの場合は相性が良かったです。

シートの縫い目の色を変えたり、ダブルステッチなどの加工をするとシートが際立ってカッコよくなりました。

【総合評価】

3.5


【生地パターン7】

バイクシート 張替え生地


【生地の特性】

カーボン調の生地になります。

ほどよいグリップ感、見た目にも高級感あるのでオススメ。

【生地の評価】

見た目

5

スベりにくさ

4

つよさ

2.5

長持ち

2.5

【オススメするカテゴリ】

  • クラシック
  • ツアラー
  • スパースポーツ
  • トレール
  • スーパーモタード

【張替え後の感想】

車体にカーボン素材が使われているのであえば、文句なしでベストマッチします。

質感を合わせることで『わかる人にはわかる』こだわり感満載で、ひと目を引きました。

【総合評価】

3.5


バイクシートにはアンコ加工どころか、張替えができないシートがあることを知っていますか?

購入前に知っておくことで、危機回避できます。

あなたも知っている、あの人気車種も張替えできないのです。



『黒以外の色』生地を使ってシート張替え

シートカスタムするのだから、生地の色も変えたい!


多くの人がそう思ったのではないでしょうか。


そんな時は、色を追加して使い方を考えてみましょう。

バイクシートはまたがるとわかりませんが、シートの大きさによっては存在感がでます。

つまり

シートだけを主張させても、よくありません。


じぁどうすればいいの?


そんな時は、色の特性を考えて配分を変えるべきなのです。

もしも

黒以外の色をつかって張替えをしたいのであれば


  • 茶【単色で張り替えてもOK】
  • 赤、青【座面以外に使うと効果的】
  • 黄、緑、オレンジ【パイピングやステッチに使うとメリハリがつきます】
  • 白【汚れを覚悟しましょう。オススメできません】



茶系で張替えると、シックな感じに仕上がってタックロールとの相性もいいです。



ライダー側、タンデム側を色分けすることで、車体の見栄えが相当かわっています。

シートサイズが大きいネイキッドタイプには効果的です。


KAWASAKI Z900RS カスタムシート
KAWASAKI Z900RS カスタムシート


車体の使われている黄色に合わせて、シートも合わせてさりげなく主張。

膨張色はこれぐらの使い方が、車体とうまくマッチングします。


ダメなポイント

派手な色を単色で張替えてしまうと、シートだけが浮いた感じになりまとまりが悪くなります。


バイクは近くで見ることもありますが、遠くからみてもさりげなく張替えていることがわかる。

これが1番カッコイイ、シートカスタムなのです。


シート張替えをすると見た目も良くなります。

しかし

みなさんの中には、張替えをせずにシート性能を上げたいと思っている人もいるはずです。

アンコ加工だけでも、十分シート性能は上がるからです。



まとめ


バイクシート張替えにおいて、生地選びは重要なポイントになります。

安易に決めてしまうと…


こんなはずじゃなかった…


こんな結果になってしまいます。


あなたが不満に思っていることを改善するために、シート張替えをしてみましょう。

それは


見た目ですか?

機能性ですか?

耐久性ですか?


残念ながら、すべてを満たすことはできません。

しかし

優先順位や割合を変えることによって、満足度の高いシートは作れるのです。

シート張替えは、安ければ数千円。

内容によっては、数万円と高額になってしまいます。


バイクシート生地の中には、高額すぎるものがあることを知っていますか?

それが『アルカンターラ』生地になります。

見た目から高級感のある生地ですが、じつはバイクシートを張替える生地にオススメできないのです。



多くの要望を取り入れたい気持ちもわかりますが、どんな問題を解消したいのかを考えましょう。


オススメ生地には、それぞれ特性があります。

私自身としては、シートの機能性にこだわりを持つべきだと感じます。

理由は

安全性にも大きくつながるからです。


みなさんは、カーブを曲がるときにシートからお尻がずれて『ヒヤッ』としてことはないですか?

つまり

適度なグリップ性がシートには必要なのです。

これは、ニーグリップのしやすさにもつながることなので覚えておきましょう。


わかったポイント

スベらない生地の張替えは安全性につながるので、デメリットよりメリットが格段に大きい。


生地の色を変えることも、シートカスタムの楽しさの1つです。

しかし

色の選択や、配色を間違えるとシートが浮いた感じになってしまいます。

大きさや形状にもよりますが、純正でも存在感を放っているシートはありませんか?

そのシートを派手に張替えてしまうと、車体とミスマッチな感じになるのは当然の結果なのです。


1番カッコイイ、シートカスタムと定義は遠くから見てもさりげなく張替えていることがわかる。

これではないでしょうか。


シートに関する問題の中で、多くの人が『スベる』ことをあげています。

その問題を解消するには、張替えがもっとも有効な方法でしょう。

張替え業者が扱う生地は、数百から千種類になります。

その中でも、スベらない生地はごくわずなことを知っておきましょう。

詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。


シート張替え
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