CB400SF、アンコ加工して足つきを改善したい
そう思ってはいませんか?
CB400SFといえば
多くの教習所において、普通二輪の教習車としても使用されています。
乗りやすさからその後、購入した人も多いのではないでしょうか?
しかし
シートに不満を感じている人もいます。
【この記事では】
☑️CB400SFシートの問題を解消
☑️CB400SFシートの基本スペック
☑️加工後の感想
について解説していきます。
CB400SFの魅力の1つとして、シート高の低さがあげられます。
シート高755mmは、国産400cc人気車種として十分な低さに設計されています。
しかし
低身長や高身長の人には、少々不満なシートになっていませんか?
『その足つきに』
そして
足つきに問題がない人も感じているはずです。
『そのお尻の痛さに』
足つきは、シート以外のパーツ交換で改善できるでしょう。
しかし
アンコ加工で足つき改善を考える人は数多くいます。
なぜなら
CB400SFのシートを私自身が加工し続けているからです。
【この記事の執筆者】
自己紹介と実績
☑️現役のバイクシート職人
みなさんにとって最高のシートをつくるために日々精進
☑️この道15年のキャリア
過去累計70000以上の加工実績
今現在も1年で5000ものシートを加工し続ける
☑️どんな形でもつくりだす技術
アンコ加工では業界で右に出るものなし
NAN^2(@orenobikeseat)
結論から言うと
アンコ加工によって、足つきと座り心地の両方を改善できます。
理由は
シートはアンコ抜き、アンコ盛りをして細かな高さ調整や、形状変更ができるからです。
具体的には
低身長の人はアンコ抜きをしてシート高を下げます。
高身長の人はアンコ盛りをしてシート高を上げます。
つまり
あなたにとってベストな足つきを実現することができるのです。
アンコ盛りはクッション性をあげることができ。
さらに
ゲル素材を使用することによって、お尻の痛さも軽減することができるでしょう。
教習車が足つき良く感じるのは、サスがヘタっていたりアンコ抜きされている場合があるからです。
この記事を読めば、あなたにピッタリのシートをつくる方法がわかります。
今回は
とくに人気の、2007年以降のモデル(型式NC42)にスポットをあてて解説していきます。
それではいってみましょう。
え?でもボルドールの場合はどうなるの?
そう思った人もいるはずです。
大丈夫。
SF(スーパーフォア)とSB(スーパーボルドール)のシート形状は同じなのです。
安心できましたか?
それではいってみましょう。
CB400SFシートをアンコ抜き
シート高が低いって言っても足つきがわるくて…
足つきに不安を感じている人もいるはずです。
実際755mmのシート高で問題ないと感じているのは、身長が160cm以上の人ではないでしょうか。
そんな人はアンコ抜きをして足つき性を上げましょう。
シート座面、2cmのアンコ抜きであればクッション性を落とすことなく足つきが良くなります。
くわえてサイドも削ることによって、さらに足つき性があがります。
では、生地を剥がしたノーマル状態のアンコを見てみましょう。
他の400ccネイキッドバイクとくらべると、細身につくられています。
その分、ニーグリップしやすい形状になっています。
このシートを座面2cm、サイド1cmのアンコ抜きをすると
座面の高さが落ちていることがわかるはずです。
サイドってもっと抜けないの?
そう思った人もいるでしょう。
足つきをあげるために、サイドのアンコを抜くことは効果的です。
しかし
もともとサイドのアンコがうすく細身につくられているので、多くは抜けないのです。
CB400SFシートを、クッション性を確保しつつ足つきをよくする場合は座面2cm、サイド1cmがベスト加工です。
さらに座面を落とすことはできますが、サイドの抜き量がなくなります。
さらに
抜くことによってクッション性がなくなり、もともとやや硬めに成形されているので確実にお尻が痛くなります。
窮屈に感じないもともとのシート形状に対し、抜き形状によっては可動域がせまくなってしまいます。
ちなみに
スペックⅢのシートの特徴といえば、中央がゆるやかに膨らんだコブ形状ではないでしょうか。
HONDAのバイクはなぜかこのコブつきシートが多いと感じるのは私でけではないはずです。
HONDAのコブ付き車種といえば
- CB1300SF
- ADV150
- VFR1200
などがあります。
このコブってまっすぐに削れないの?
同じことを思っている人もいるのではないでしょうか?
この要望、じつは何気に多いのです。
白くなっているところは、削ったとことになります。
横から見ると、形状がかわったことがわかるはずです。
NC31や2002年までのNC39のCB400SF乗りにはしっくりくる形状ではないでしょうか?
2003年のNC39後期型から今のシート形状になる前は、このコブはありませんでした。
CB400SFシートをアンコ盛り
ヒザの曲がりがキツくて…なんとかしたい
高身長。
とくに175cm以上の人には、シート高の低さを不都合に感じているはずです。
足つきは問題ないが、ヒザが窮屈になってしまいます。
そんな場合はアンコ盛りをしてシート高をあげましょう。
ノーマル状態のアンコを、再度見てみましょう。
シートの取り付け角度に大きな傾斜がないので、全体的に盛りあげます。
先端の位置を変えずライダー側、2cmアンコ盛りをするとこのような形状になります。
もともと先端がせりあがった部分を確認してください。
アンコ盛りをすることによって高低差がなくなっていることがわかるはずです。
さらに座面をあげる場合は、この形状のまま先端もふくめて盛ると形状が維持されます。
CB400SFシートをゲルザブ加工
CB400SFのシートはHONDA特有のやや硬めのアンコになっています。
この硬さを、ちょうどいいと感じる人もいれば硬く感じる人もいます。
まさに人それぞれ。
実際、300km走行しても問題ない人もいれば、200kmで限界と感じる人もいます。
短時間でお尻が痛くなってしまう人や、長時間のライディングを快適にしたい人はクッション性を改善しましょう。
埋め込み加工
最近では、多くの張替え業者で異素材をつかってクッション性をあげる加工ができます。
- ゲル素材
- ジェル素材
- 低反発
- 高反発
さまざまな素材があります。
結論から言うと
プロト社が販売している、ゲルザブをオススメします。
シートに内蔵できるのはこの2つ。
シートの大きさや加工したい箇所によって大きさはかわります。
ゲルザブはゲル座布団の略で、販売開始から10年以上経つロングセラー商品です。
品質・性能に結果があるから、今もえらばれているのでしょう。
多くの大型バイク用品店でも取り扱いがあるので、知っている人も多いはずです。
では
実際に埋め込み加工をすると、どんな感じになるのでしょう。
ゲルザブの埋め込みは、加工後もシートの高さが変わらないので足つきやハンドルの位置関係も変わりません。
足つきに問題がなく、さらにクッション性をあげるのであれば
『アンコ盛り+ゲルザブ埋め込み=最強シート』
にしてみてはいかがでしょう。
加工費
ゲルザブの埋め込み加工の料金は、業者によってちがいがあります。
ライダー側、1箇所を埋め込みの概算料金は15000円前後になります。
取り扱いがない業者や、その他の素材を使用している業者もあるので、事前に確認してみましょう。
※ゲルザブの加工費以外に張替え料金が発生します。
CB400SFシートを解析
シートの性能
体にもっとも接するバイクパーツとしてシートがあげられます。
シート形状によっては、車両の性能を最大限引き出すこともできれば、低下させてしまうこともあります。
1992年の初登場から28年。
ホンダのネイキッドバイクとして、多くのライダーを魅了し続けてきた直列4気筒エンジン。
日本が誇るベストバイクとしても申し分ない性能ですが、シートはどうなのでしょうか?
- コンパクトだが窮屈を感じない
- ニーグリップしやすい
- タンデム側の座面も広い
- 前傾斜がなく腕への負担が少ない
シートの表面自体は縫い目もなく、非常にシンプルです。
まさに歴史とともに洗練された、シート形状になっています。
自分シートはすごくスベるんだけど!
じつは
年式によってシート生地が変更されているのです。
現在のシートはグリップ性においても効果が出るような生地になっています。
年式によっては、経年劣化によって生地表面が硬くなったり、ツルツルと滑りやすくなってしまいます。
ここであらためて、CB400SFのシートスペックを解説します。
《アンコの厚み》
ライダー側【座面最大6cm】
タンデム側【座面最大6cm】
《アンコの性質》
- アンコはやや硬めに成形されている
- ノーマル状態での厚みとしては十分なクッション性
- サイドのアンコは少なく抜きには限界あり
- 前傾斜がかからない形状
ノーマル状態でも合格点だが、さらにシートカスタムできる伸び代は十分にあります。
足つき比較
何度も言うように、CB400SFの良さの1つとしてシート高に低さがあげられます。
足つきは安全性に大きく関係し
- ふらつき
- 立ちゴケ
の不安を解消させます。
でもやっぱり他の車種も気になる…
そう思っている人もいるでしょう。
ではここで、400cccバイクの人気車種のシート高をみてみましょう。
- YAMAHA SR400《790mm》
- KAWASAKI Ninja400《785mm》
- HONDA CBR400R《785mm》
- YAMAHA MT03《780mm》
- KAWASAKI Z400《785mm》
やはり3cm〜4cmほどの差がでます。
他の400ccネイキッドバイクのバイクの場合はどうなのか?
- YAMAHA XJR400《760mm》
- SUZUKI インパルス《760mm》
そんな変わらない!
そう思った人もいるはずです。
シート高ではさほど差がなく感じますが、またがってみるとその差がわかります。
結論から言うと
シート自体の幅が違うのです。
XJR400やインパルスとくらべ、CB400SFのシートは細身につくられてます。
つまり
足のおろしが格段にちがいがあるのです。
この点においても、歴史ととも改良し続けられてきたCB400SFのスゴさの1つといえます。
CB400SF加工後の感想
実際にシート加工した人たちはどう思っているのでしょうか?
これから
自分もやりたい!
そう思っている人は参考にしてください。
- 足つきに少し不安があったがアンコ抜きをして見事解消
- アンコ盛りをしてシート高を5cmアップしたらヒザの曲がりがベストになった
- アンコを盛って可動域がさらに広くなった
- 今までは1時間が限界だった私のお尻もこれで楽になりました
- ロングツーリングするライダーには十分すぎる効果があり快適です
- ゲルザブを使用して痛さが激減というより半減する感じですね
アンコ加工においては、しっかり効果があったようです。
埋め込み加工ではないものの、ゲルザブの感想がこちらです。
一方ではこんな感想もあります。
やはり個人差があるということになります。
加工の際は、十分理解して依頼しましょう。
まとめ
バイクは乗る人によってシートの快適性は異なります。
多くの不満を感じてしまうシートもあるのです。
CB400SFの場合は、教習車としてえらばれる車両スペックを考えると問題ないと言えるでしょう。
しかし
低身長や高身長の人には不満に感じているはずです。
これらの結果は、それだけ多くの人がえらぶ車両の証でもあります。
すべてのライダーの足つきをよくすることは、残念ながらできません。
ぜひ
シート加工をして性能をあげて、自分にあったシートをつくりましょう。
今回取りあげたCB400SFシートの加工提案は以下の通りになります。
- 160cm以下の身長で足つきに不安がある場合はアンコ抜きをしましょう
- アンコ抜きは座面2cm、サイド1cmがベストです
- ヒザの曲がりがきつい高身長の人は、アンコ盛りがオススメ
- 足つき具合によっては、最大7cmまでは問題なし(※フラット形状になります)
- シートが硬いと感じるならケルザブを試そう
- 足つきとクッション性をあげるなら、アンコ抜き+ゲルザブ加工
- 足つきに問題がなくクッション性をあげるなら、アンコ盛り+ゲルザブ加工
人気車種であっても、残念ながら人によっては不満がでることもあります。
そんな時はシート加工を考えてみませんか?
張替えで失敗しないコツは、しっかりとした加工ができる業者をえらぶことです。
Google検索によって上位表示される業者はどうなのか?
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