SV650のシートって、厚みが薄すぎなんだよ!
これじゃお尻が痛くて乗ってられないよ!
きっとあなたは、こんな不満をもっているのではないでしょうか?
SV650はエンジン性能も良く、車体デザイン自体は悪くはないが…
シートに問題があったのです。
【この記事では】
☑️SV650シートの問題を解消する方法
☑️SV650シートの基本スペック
☑️加工後の感想
について解説していきます。
今後、SV650のシートをノーマル状態で乗り続けるには、相当な覚悟が必要になります。
これは、すでにあなたも経験済みだと思います。
そのお尻の痛さを…
シートに不満を感じている人は数多くいます。
なぜなら
SV650のシートを私自身が加工し続けているからです。
【この記事の執筆者】
自己紹介と実績
☑️現役のバイクシート職人
みなさんにとって最高のシートをつくるために日々精進
☑️この道15年のキャリア
過去累計70000以上の加工実績
今現在も1年で5000個ものシートを加工し続ける
☑️どんな形でもつくりだす技術
アンコ加工は業界でも右に出るものなし
NAN^2(@orenobikeseat)
結論から言うと
アンコ盛りをしてクッション性能を上げると、お尻の痛さも解消して乗りやすくなります。
理由は
もともとのアンコの薄さに原因あり。
具体的に言うと
シートにクッション性がなく、さらにアンコが硬い。
これでは高確率でお尻が痛くなってしまいます。
さらには
シートを取り付けると前傾斜になるので、前スベリを引き起こします。
つまり
ノーマルを使い続けることは、いい状態でのライディングに向かないのでアンコ加工すべきなのです。
前スベリを止めようとして、腕や太ももに力が入るので長時間のライディングには大きな疲労が加わってしまいます。
でも大丈夫。
この記事を読めば、あなたにピッタリのシートをつくる方法が知れます。
ちょっと待ってよ…
SV650Xの場合はどうなるの?
そう思った人もいるはずです。
生地デザインのちがいはありますが、同じシートベース、同じアンコ形状になります。
安心できましたか?
それではいってみましょう。
SV650シートをアンコ盛り
アンコ加工
どれぐらい盛ったらクッション性って上がるの?
通常アンコ盛りをするときは、チップウレタンと呼ばれる素材を使います。
最低でも2cm以上盛らなければクッション性を上げることはできません。
2〜3cmの範囲内であれば、サイドの厚みを調整することによって、足つき性を犠牲にすることなく加工できます。
加工業者に依頼する場合は、ノーマルの硬さより柔らかいものを注文すると良いでしょう。
では先に、生地を剥がしたノーマル状態のアンコを見てみましょう。
こう見ると、シート自体がかなり薄いことがわかります。
では、アンコを盛ってみます。
ライダー側の座面全体を2cm盛りをすると、このような形状になります。
もともと先端がせり上がっていた部分を確認してください。
アンコ盛りをすることによって高低差がなくなっていることがわかりますか?
前スベリが気になる人は、シートの中央から前方のみをアンコ盛りをして高さをつくります。
盛ったアンコがストッパーの役割になって、前スベリを解消させるのです。
アンコ盛りは、クッション性を上げることに効果的な加工です。
さらには、大きく形状を変更できることもアンコ盛りのメリットです。
加工費
アンコ盛りの料金は業者によって違いがあります。
ライダー側、2cm盛りの概算料金としては8000円〜10000円の範囲内になります。
※アンコの加工費以外に、張替え料金が発生します。
SV650シートをゲルザブ加工
埋め込み加工
最近では、多くの業者が異素材をつかってクッション性を上げる加工をしています。
ゲル素材やジェル素材、低反発や高反発のクッション材など、さまざまな材料があります。
結論から言うと
プロト社が販売している、ゲルザブをオススメします。
シートに内蔵できるタイプはこの2つ。
シートの大きさや加工したい箇所によってサイズが変わります。
ゲルザブはゲル座布団の略で、販売開始から10年以上たつロングセラー商品です。
品質・性能に結果があるから、いまもえらばれていると考えます。
ゲルザブってそんなに前からあるんだ!
多くの大型バイク用品店でも取り扱いがあるので、知っている人も多いでしょう。
では
実際に埋め込み加工をすると、どんな感じになるのでしょう。
ゲルザブの埋め込みは、加工後もシートの高さが変わらないので足つきやハンドルの位置関係も変わりません。
足つきに問題がなく、さらにクッション性を上げるのであれば
『アンコ盛り+ゲルザブ埋め込み=最強シート』
をつくってみてはどうですか?
中にはゲルを使った商品すべてゲルザブと勘違いしている人もいるので、注意してください。
ゲルザブは、あくまでもプロト社が販売しているものを指します
※性能や効果に違いがあるので、類似品には気をつけましょう。
車体自体に問題はないにもかかわらず、シートに問題があるのはSV650だけではありません。
みなさんの知っている、あの人気車種はお尻が痛いだけではないのです。
しかし、足つきの悪さもシート加工すれば改善します。
加工費
ゲルザブの埋め込み加工の料金は、業者によって違いがあります。
ライダー側、1箇所を埋め込みの概算料金としては15000円前後になります。
※ゲルザブの加工費以外に、張替え料金が発生します。
SV650シートを解析
シートの性能
体にもっとも接するバイクパーツとしてシートがあげられます。
シート形状によっては、車両の性能を最大限に引き出すこともできれば、低下させてしまうことあります。
SV650、SV650Xのシートはどうなのでしょうか?
- 細身の車体にあったスリムなシートデザイン
- ニーグリップしやすい形状
- 足つきが悪くならない形状
なかなか好評価な部分もありました。
クッション性さえ悪くなければよかったのに…
ここであらためて、SV650のシートスペックを解説します。
《アンコの厚み》
ライダー側【座面中央5cm】【座面後方6cm】
タンデム側【座面3.5cm】
《アンコの性質》
- アンコは硬めに成形されている
- サイドのエッジが角張っているので、太ももに違和感が出やすい
- 前方へ傾斜がかかる形状なので、シートのナナメの位置にポジションが来てしまう
- 人によっては、ステップとの距離が近く感じる場合もアンコ盛りが必要
これらにシートの硬さ、サスペンションの硬さがくわわると、あなたが知っているあの硬さが発生するのです。
シートのデザイン
ここでは、SV650Xの生地デザインについて解説します。
ライダー側は、ウェルダー(高周波の型押し)タックロールが入ってデザイン性を上げています。
糸で縫われたタックロールとはちがって、そこから水が染み込まないのがウェルダータックロールの良さです。
次に縫い目になります。
ここで目を見張るのが、ダブルステッチと呼ばれる縫製方法です。
片側ごとに色がちがうこと、わかりますか?
え?何かあるの?
じつは、かなりのセンスのある加工なのです。
通常は同じ色の糸で縫われるのですが、生地の色のちがいをうまく利用した加工になっています。
それぞれ色を変えることで、ステッチの色を引き立たせています。
SV650 加工後の感想
実際にアンコ盛りやゲルザブ加工した人たちはどう思っているのでしょうか?
これから
自分もやってみたいなぁ
そう考えている人は参考にしてください。
- アンコを盛ってお尻の痛さが解消した、加えて膝の曲がりも解消して一石二鳥でした
- アンコ盛りをしたらポジションが安定するようになってきた
- いろいろある中からゲルザブを選んで加工してもらいました、想像以上に尻痛がなくなりました
- ゲルザブを使用して痛さが激減というよりは半減した感じ、多少は良くなるというのが感想
- ロングツーリングするライダーには十分すぎる効果があります、快適ですよ
これらの評価を見ると、なんらかしらの効果が得られています。
SNSでの評価はどうでしょう。
お尻が痛くてゲルザブ加工をしたい。
でも防水性や、デザインのことを考えると張替えは…
そんな、みなさんへいい方法があります。
まとめ
バイクは乗る人によってシートの快適性は異なります。
しかし
SV650の場合の多くは、シートに不満を感じています。
メーカーが作ったシートがいいものばかりとは限りません。
シートを加工して性能をあげて、自分にあったシートをつくりましょう。
今回取り上げたSV650のシートの加工提案は以下のとおりです。
- お尻が痛いと感じるなら迷わずアンコ加工をする
- クッション性をあげる方法はアンコ盛り
- 最強シートをつくるなら、アンコ盛り + ゲルザブ加工
- いろんなクッション材があるが、おすすめはゲルザブ
- シートの構造上、前傾斜があるのでポジションによっては前スベリを起こす
- 前スベリを解消するためには、シートの前側をアンコ盛りする
人気車種であっても、残念ながら乗りにくいことはあります。
そんな時は、シート加工を考えてみませんか?
張替えを上手くいくコツは、正しい業者を選ぶことです。
詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。
コメント